「英語は暗記の科目じゃない」とはよく耳にすることだ。
確かに丸暗記しただけでは英語を使いこなすことはできないし、会話をするには実践あるのみ、なんて言われることも少なくない。
でも考えてみてほしい。英語を使って文章を書くのにも、英会話で言葉をアウトプットするのにも、単語の存在は必須だ。
長文読解の問題だって、知っている単語をもとにざっくりと文意を読み取ることが可能だ。
つまり、単語をたくさん覚えることで、英語学習は圧倒的に楽になるということ。
今回は、特に高校1年生を対象におすすめしたい単語帳を5冊紹介する。
まだ大学受験までに少し余裕のある内に、英語の基礎固めとして単語をしっかりインプットしておこう!
暗記的な作業はつまらないと感じるかもしれないが、今この時期に徹底的に取り組んでおけば絶対に後々の英語学習が楽になる!高2までに基礎をクリアしておこう!
① 英単語ターゲット1400
「英単語帳といえば絶対これ!」とも言われるほど人気が高く、定番中の定番である1冊。
ロングセラー商品には人気の秘密があるように、長年受験生から指示されているのにはワケがある。
ターゲットシリーズにはこの他に「1200」と「1900」とがあるのだが、いずれも大学入試頻出の単語が収録されているのだ。
「1400」では中堅私大レベルの英単語を網羅している。
高2に向けての総復習や基礎固め用に使うのであれば、これを選ぶとよいだろう。
レイアウトは見やすくシンプルで、持ち運びにも便利なサイズなので、英単語帳選びに迷ったら『英単語ターゲット1400』にしておけばまず問題ないだろう。
② ユメタン0
とにかく英語が苦手!中学レベルも危うい!…そんなキミには『ユメタン0』を是非おすすめしたい。
「0」のレベルは「0~2000語」程度だとされているので、基礎の基礎からやり直したいならここから取り組んでみると良いだろう。
ここまで到達すれば、最低ラインとして偏差値10アップは間違いなしだ!CD付きなので、自宅で聞き流しするのにも使える。
「ユメタン」シリーズには、東大レベルの最難関『ユメタン3』まである。
中堅私大レベルを目標に大学受験を志すなら、『ユメタン1』まではマスターしておきたいところ。まずは「0」から徹底的に取り組んで着実にレベルアップしていこう!
③ 速読英単語
Z会出版の『速読英単語』も、一度は目にしたことがあるかもしれない。
この英単語帳のおすすめポイントは、「英長文+英長文に登場した英単語と類似語」の構成になっていて、英文とともに単語を覚えていくということ。
ストーリー性やテーマ性があるため、読解しながら学習を進めていくことで、理解が深まり定着しやすい!
基礎を徹底攻略するのはもちろんのこと、大学入試を視野に入れた時にもより実践的な学習法と言えるだろう。
ただし、それが人によってはネックになることもあるので気をつけよう。
「英文」に対して強い苦手意識を持っている人にとっては、『速読英単語』のメリットを活かしきれないかもしれない。
④ システム英単語Basic
駿台文庫の『システム英単語Basic』は、難関大を目指す受験生からも高い指示を得ている英単語帳のシリーズだ。
「Basic」では中学校の英単語および高校の基礎的な部分を押さえた内容となっているため、より高みを目指すためには「Basic」をマスターしたうえで『システム英単語』へと進めていく必要がある。
ただし、高2までの基礎固めに関しては完全攻略できる1冊と考えて良いだろう。
この英単語帳の最大の特徴は、入試頻出度順に単語が並んでいるという点だ。
初めから順番に進めていくことで、得点に直結しやすくなる仕組みとなっている。
⑤ 英単語センター1800
『英単語センター1800』は、その名の通りセンター試験頻出英単語が収録されているのだが、私大にも対応できるので幅広く受験生に用いられている。
難関大を目指すためにはもう1段階上のレベルの英単語帳が必要となるが、高1・高2生の基礎固めレベルについては完全網羅している。
インターネットで発音の音声を無料ダウンロードできたり、英単語に片仮名で読み方が振ってあったりと、発音や読みが苦手な人には絶対おすすめの1冊だ!
文例や語法、さらに日本人が間違いやすいポイントが掲載されているなど、英単語だけでなくプラスアルファの知識が得られるのもメリットといえるだろう。
高2までに基礎をクリア
英語を勉強するにあたって英単語は切っても切り離せない。そうは言っても、英単語のインプットなんて単調で退屈な作業に感じるだろう。
しかし英単語帳をボロボロになるまで使い込んだ後にはきっと達成感があるはずだ。
シンプルに英単語をコツコツこなしていくのか、英文とともに覚えていくのかなど、自分に合った英単語帳さえ選択できれば、英単語をどんどん攻略していくのが楽しくなるという人も少なくない。そして何より、語彙力が増えれば増えるほど英語学習が格段に楽になる。
高2になると「受験」の2文字がいよいよ現実的なものとなってくる。英語の勉強が少しでも楽になるように、そしてスムーズに「受験勉強」へと移行するために、今のうちに基礎固めをしっかりしておこう!