大学受験の英語勉強に欠かせない英単語帳。
しかし、たくさんの種類がありすぎて「どれを選べば良いか分からない!」と悩む生徒も多いだろう。
受験に必須の英単語数は、最低限2000語ほどといわれている。
関関同立やMARCHレベルでは2000語が必須となるほか、さらに難易度の高い早慶上智~東大、京大、外国語大などの偏差値65以上の最難関大学を志望する生徒には、2000語以上の単語力が求められる。
そこで今回は、偏差値65以上の難関大学を志望する生徒に向けて、
・一冊で偏差値65以上の単語力を身につけたい
・基礎レベルの単語を完璧にしたから、2冊目の単語帳にトライしたい
といった場合にオススメな、ボリュームのある英単語帳を3冊ピックアップしてみた。
単語力は、文法問題や長文読解で点を取るためにも必須のスキルとなるから、自分の目指す大学のレベルはもちろん、「自分がどのような勉強法で単語を覚えたいのか」を考えて、勉強しやすいものを選ぶようにしよう!
英単語力を徹底的に鍛えれば、英語を必勝科目にすることも夢ではない…!
難関大レベルの単語帳を使いこなすポイント
単語帳には、さまざまなレベルがある。
早慶上智や東大・京大といった難関大レベルの単語力を身につけるには、「自分に合ったレベルのものを選ぶこと」「効果的なタイミングで始めること」が不可欠だ。
大まかではあるが、大学受験の英単語帳には主に3つのレベルがある。
①高校の基礎単語:センター試験~日東駒専レベル
②大学受験の必須単語:中堅大学~関関同立、MARCHレベル ③最難関大学の受験単語:早慶上智や東大・京大レベル |
一冊で到達レベルまでの単語を網羅できる単語帳もあれば、初級編~上級編へとレベルがアップしていく単語帳などもある。
今回のテーマである③の最難関大レベルの単語帳については、効率的に使いこなすために抑えておきたいポイントがある。それは、「使用時期に応じてレベルやボリュームを選ぶ」ということだ。
例えば、高2から1冊をコツコツを使っていきたい生徒には、「2000語以上の単語や例文、派生語などが掲載されているボリュームの多い単語帳」がオススメだ。
一方、①や②のレベルの基礎単語帳を一通り終えて、さらにレベルをアップしたいという生徒には、基礎単語をさらにしっかり覚えられるよう「熟語や派生語、語幹について詳しく書かれている、1単語について情報量の多い単語帳」を選ぶとよいだろう。
使用時期や到達レベルによっても選ぶ単語帳は変わってくるから、「今から単語の勉強を始める人」や、「基礎単語を終えたあとにさらに2冊目に入りたい人」など、ケースに応じて選んでほしい。
当然、情報量が多ければそれだけやり切るまでに時間がかかるから、「受験まで時間がどれだけ残されているか」を考慮することも忘れないでおこう。
これから紹介する英単語帳には、「どれくらいのボリューム(情報量)があるか」「どれくらいの期間で網羅できるか」をしっかり説明するから必ずチェックしてくれ!
1.DUO3.0
「DUO3.0」は、大学受験やTOEIC対策、社会人にも利用されている人気の英単語帳。使いこなすには大学受験英語の基礎単語を覚えていることが前提ではあるが、東大や早慶上智といった最難関大学を目指す生徒にオススメしたい一冊だ。
本書の最大の特徴は、「日常的に使える例文を通して単語を覚えられる」ということ。
ネイティブスピーカーによって監修された質の高い例文は、すべて会話文を中心とした“ストーリー仕立て”となっている。ときには笑ってしまうような面白い例文もあるから、単語や熟語のイメージが掴みやすく、無理なく暗記しやすいという魅力がある。
「単語をひたすら覚え込む」というよりかは、「興味深い例文を使って、自然と単語を頭に入れていく」といったイメージだ。
また、重要単語に加えて、派生語や関連語といった“ためになる知識”も充実していることも、最難関大レベルを目指す生徒にはありがたい。
別売りで例文を読み上げたCDが用意されているから、スピーキングやリスニングのトレーニングをしながら単語を定着させることも効果的だ。
ボリュームの多さゆえにやり込むにはある程度時間はかかるが、「基礎単語を網羅したから2冊目に入ってレベルを上げたい」「受験までに1年以上時間があるから、レベルの高い単語も押さえておきたい」といった生徒にぴったりといえるだろう。
本書の仕様とレベル
対象者 | 早慶上智~東大・京大・旧帝大の最難関大学を受験する生徒 |
仕様 | ・全559ページ
・約2600語(重要単語 1572語 、熟語 994語) ・例文 560文 |
前提となるレベル | ・大学受験必須の基礎単語を8割ほど覚えた人
(ターゲット1900やシステム英単語などを終えた人) ・英語の偏差値が50後半の人 |
マスター後の到達レベル | ・早慶上智~東大・京大・旧帝大の最難関大学の単語や熟語が問題なく理解できる(偏差値65)
・英検準1級、TOEICで600点~780点レベル |
1周を終えるまでにかかる時間 | 約5~6ヵ月 |
付録・サポート | 別売りCD:DUO3.0(基礎用)
別売りCD:DUO3.0(復習用) |
出版情報 | 鈴木 陽一:1,200円+税 |
■メリット・デメリット
「DUO3.0」のメリット
・日常的に使える会話形式の例文だから、“使える英語”を感覚的に覚えられる
・例文が面白くユニークなものも多いから、ボリュームが多くても勉強を楽しく続けられる ・派生語や関連語、熟語が豊富に含まれているから、基礎英語力を底上げできる ・例文暗記用のCDを使ってスピーキングやリスニングのトレーニングもできる |
「DUO3.0」のデメリット
・大学受験の基本単語を覚えておく必要がある(ターゲット1900やシステム英単語などを終える)
・例文のボリュームが多いため、完璧に暗記するまでにはある程度の労力と時間がかかる ・例文を使った単語帳のため、ひたすら単語だけをサクサク覚えたい人には不向き ・センター試験レベル~関関同立、MARCHレベルにはオーバーワークになる |
■DUO3.0の勉強法
※本書では、1つの例文の下に、文章に含まれている単語や熟語を解説する構成となっている(1つの単語や熟語に対して複数の意味が掲載されている)。
①「1日30文」など覚える範囲を設定し、例文で使われる単語や熟語に目を通す ②CDを再生しながら、文章を見ながら音読を繰り返す(オーバーラッピング) ③CDを再生しながら、文章を見ずにシャドーイングする ④例文を音読できるくらいまで暗記する(この時、意味を考えながら読む) ⑤単語や熟語がどこに当てはまるか考えながら、例文を和訳する ⑥和訳から英文に直せるかチェックし、直せなかった箇所は②~⑤を繰り返す ⑦1日約30文ずつ進めて、20日ほどで1周する目安で取り組む 例文が560とボリュームが多いため、1日30文などセクションに分けて暗記するのがポイント。 1つのセクションにじっくり時間をかけるのではなく、20日ですべての例文を網羅できるようにテンポよく進めよう。この時、1周ですべての例文を覚えようとせず、2周3周と繰り返して反復学習することが重要。 また、復習までの期間をできるだけ少なくなるように繰り替えすことで、より記憶に定着しやすくなるから効果的だ。目で追うだけでなくCDを聞きながらの音読練習も忘れずに。 |
■こんな人におすすめ
・偏差値60程度で、早慶上智~東大、京大などの最難関大学を目指している人
・大学受験に必要な基本単語(約2000語)を覚えていて、受験まで時間がある人
・単語だけの暗記は苦手だから、例文を使って暗記したい人
・TOEICやTOEFLなどの勉強も兼ねて、単語力を身につけたい人
・固い文章だとなかなか覚えられず、例文型の単語帳を挫折してしまった人
■Answerzの評価
2.速読英単語2 上級編
「速読英単語2 上級編」は、高校生の基礎から使える「入門編」、センター試験~中堅大学まで対応できる「必修編」に続く「最上位版」となる単語帳で、難関~最難関大学に到達できる一冊。
収録されている単語数は約900とボリュームは少なめだが、必修編の英単語を全て覚えた人が「さらに追加で単語のレベルを上げたい」という場合や、「1冊の単語帳を終えて、その単語を完璧に仕上げたい」場合に使うにはもってこいといえる。
大学受験に必須の基礎単語を網羅している訳でなないものの、早慶上智~東大といった最難関大レベルの難しい単語が収録されてるから、「単語力を基礎レベルからアップできる」ことが魅力だ。
最大の特徴は、48文と限られた長文のなかで重要単語を覚えられるということ。最難関大の最新の出題傾向を踏まえた単語が厳選されているほか、英文のすべてに知らない単語を推測する「推測法」の講義や、練習問題が収録されている。
多義語や分野別の英単語も掲載されているから、関関同立やMARCHレベル単語力を持つ生徒であっても、「知らない単語が出てきても英文が読める力」を身につけられるのだ。
また、出題頻度順に掲載された「見出し語の例文」が別冊にまとめられるなど、効率よく学習できる工夫も◎。繰り返し復習すれば、最難関レベルの長文でも無理なく読み進められる実力がつくだろう!基本英語をクリアしたうえで長文練習も兼ねて単語を学びたいという人にオススメだ。
本書の仕様とレベル
対象者 | ・早慶上智~東大・京大・旧帝大の最難関大学を受験する生徒
・基本単語は習得していて、長文を使って単語の推測力を身につけたい生徒 |
仕様 | ・全452ページ
・長文 48文 ・単語 約900語 |
前提となるレベル | ・大学受験必須の基礎単語を8割ほど覚えた人
(ターゲット1900やシステム英単語などを終えた人) ・センター試験レベルの長文が無理なく読める人 |
マスター後の到達レベル | ・早慶上智~東大・京大・旧帝大の最難関大学の単語や熟語が問題なく理解できる(偏差値65)
・関関同立、MARCHレベルの長文がすばやく読み取れる |
1周を終えるまでにかかる時間 | 約1~2ヵ月 |
付録・サポート | 別冊:知らない単語の推測法を掲載
別売りCD:速読英単語2上級編CD[改訂第4版] |
出版情報 | 風早寛:1,200円+税 |
■メリット・デメリット
「速読英単語2 上級編」のメリット
・最難関大学の出題傾向に沿った上級単語にフォーカスしているから、基本レベルの単語帳にはない単語を学べる
・難易度の高い長文を使って学べるから、単語だけでなく速読力も身につく ・知らない単語をどのように推測するか解説があるから、覚えた基本単語の力試しにも最適 ・単語の派生語や類似語などの情報が「語源BOX」でまとめられていて分かりやすい |
「速読英単語2 上級編」のデメリット
・この1冊では大学受験の基本単語を網羅できない
・ターゲット1900やシステム英単語などの基本単語を覚えていなければ長文読解が難しい ・長文を題材としているから、単語だけ・フレーズだけで暗記したい人には不向き |
■速読英単語2 上級編の勉強法
※本書では、1つの長文に対して4ぺージが使用されていて、以下のように構成されている。
見開きの左ページ:英文(重要単語は赤字で記載) 2ページ目の両ページ:英文中で使用されている単語の説明や語義の一覧 このような構成を上手く活用した、効果的な勉強例は次のとおりだ。 ①1日1題~3題などのペースを決めて、毎日取り組む ②日本語訳(右ページ)を赤シートで隠し、英文を読みながら赤字の意味を推測する ③全文を推測して読み終わったら、答え合わせをして単語の意味を理解する ④2ページ目の単語一覧を確認し、赤シートを使いながら用法や語義を暗記する ⑤1ページ目に戻り、英文(左ページ)を赤シートで隠して単語を当てはめられるかチェックしながら読む ⑥間違った単語は単語一覧に印をつけて復習し、⑤で改めてチェックする 最初は必ず答えを見ずに、単語の意味を推測しながら読むことに時間をかけてほしい。 収録されている長文は48分とそれほど多くないが、サクサク進めるよりも1日1~3題をじっくり読み、単語を確実に覚えていくことがポイント。 次の問題を進めるときは2つ前の長文に出てきた単語を復習するなど、こまめに復習を挟みながら繰り返しテストしていくことで、より確実に頭に定着しやすくなる。英文を赤シートで隠して、読みながら単語がスラスラ出てくるまで暗記できることが理想だ。 |
■こんな人におすすめ
・大学受験の基本レベルの英単語をマスターし、力試しをしたい人
・基本単語を覚えたが、東大や京大などの最難関大学を目指してレベルアップしたい人
・関関同立やMARCHレベルの大学志望で、知らない単語の推測力を身に着けたい人
・難易度の高い長文を、短期間でどんどん読み込みたい人
■Answerzの評価
3.単語王2202
「単語王2202」は、大学受験の必須となる基本単語をはじめ、最難関大学で狙われやすい多義語や類義語、派生語などを「単語列挙型」でまとめて覚えられる情報量の多い一冊。
収録単語は2202語と、基本レベルの単語帳(ターゲット1900やシスタンなど)とさほど変わらないボリュームだが、他の単語帳と違う最大の特徴は、「1単語に対して複数の意味や派生語が収録されている」こと。
中堅大学~関関同立、MARCHなどの下位学部では、基本単語に対して代表的な意味を覚えていれば合格点を獲得できるが、さらにハイレベルな難関大学となると、ミスが起きやすい「派生語・類義語・対義語」などの問題が多く出題される。
その点本書では、基本単語とプラスαで間違いやすい多義語などを幅広く網羅できるから、誤読のミスを防いで、他の受験生と差をつけることができるのだ。
また、志望校のレベルに応じて4つのセクションに分けられているから、必要に応じて勉強範囲を選択できるのも魅力。
高2あたりから難関大学レベルの単語帳をコツコツ始めたい生徒や、すでに基本単語を覚えたあとに、多義語や類義語などをプラスして覚えたい生徒にぴったりといえるだろう。
単語王がマスターできれば語彙力を大幅に増やせるため、入試で確実に高得点を叩き出せるだろう!
本書の仕様とレベル
対象者 | ・早慶上智~東大・京大・旧帝大の最難関大学を受験する生徒
・中堅大学~関関同立、MARCHの上位学部の単語を確実に抑えたい人 ・一冊で最難関大学レベルの単語をまとめて覚えたい人 |
仕様 | ・全488ページ
・単語 2202語 |
前提となるレベル | ・高校の基礎単語を理解できていて、偏差値が50以上ある人 |
マスター後の到達レベル | ・早慶上智~東大・京大・旧帝大の最難関大学の単語や熟語が問題なく理解できる(偏差値65)
・関関同立、MARCHレベルで高得点を獲得できる語彙力が身につく |
1周を終えるまでにかかる時間 | 約1~2ヵ月 |
付録・サポート | 別売り:単語王2202 フラッシュ・カード1
別売り:単語王2202 フラッシュ・カード2 別売り:単語王2202フラッシュ・リスニングCD |
出版情報 | 中澤一:1,300円+税 |
■メリット・デメリット
「単語王2202」のメリット
・単語列挙型だから、基本単語をサクサクとスピーディ(約1~2ヵ月)で暗記できる
・一単語に対して多義語や派生語、類義語などがまとめて掲載されており、最難関大学レベルの語彙力が身につく ・この1冊で大学受験に必須の基本単語を押さえられる ・難易度ごとに4セクションが分けられているから、志望校に必要な範囲だけ効率的に覚えられる ・長文やフレーズを覚える構成ではないから、スキマ時間に復習・暗記できる |
「単語王2202」のデメリット
・センター試験~中堅レベルの大学では、オーバーワークになる可能性がある
・単語に対する解説は豊富だが、例文やフレーズを使って覚えられる構成ではないため向き不向きがある |
■単語王2202の勉強法
※本書では、以下のようにレベル別の4セクションに分けて構成されている。
確信(807語):センター試験、中堅大学 1ページにつき、1単語に対する複数の意味が解説されており、赤シートではなく「付属の文字隠し用シート」を使って暗記するという仕組みだ。 最難関大レベルを目指すなら、4セクションすべてを網羅する必要がある。 以下の勉強法を一例として取り組んでみよう! ①1日30語、1週間200単語などを範囲を決めて、毎日取り組む ②1セクションから順番にはじめ、単語の意味や多義語などを暗記する (すでに別の単語帳で基本単語を覚えている場合は、多義語を中心に目を通す) ③1日ごとに、昨日覚えた単語を覚えているかチェックする(覚えていなかった単語にはチェックする) ④1週間たったら、これまで覚えた単語をランダムにテストする ⑤覚えきれなかった単語を集中的に復習し、次の単語を進める ⑥③~⑤を繰り返し、2~3ヵ月で1周を終えるペースで進める 大切なのは、一度覚えた単語を忘れないようにこまめに復習を挟むこと。 1周を終えたあとは、2周3周と繰り返し、チェックのついた箇所をきちんと覚えられているか確認しよう。 そして、本書は「単語そのものを覚えること」にフォーカスしているから、文法問題や長文問題などに触れて、実際に単語がどのように使われているか実践を踏むことも忘れないで欲しい。 別売りのCDを使って発声しながら覚えれば定着しやすく、リスニング対策にもなるからオススメだ。 |
■こんな人におすすめ
・早慶上智~東大レベルの最難関大学を目指す人
・基本単語を覚えたあと、復習を兼ねて多義語や類義語を覚えたい人
・基本単語を覚えたのに、文法問題や長文問題で単語の用法が分からなくなった人
・到達レベルや学力の状況に応じて、効率的に単語を覚えたい人
■Answerzの評価
最難関大学の合否を分ける、単語帳選びのポイント
最難関大学レベルに対応した英単語帳を紹介したが、気になるものは見つかっただろうか?
志望する大学によって必要な単語力は変わってくるが、東大や京大といった最難関大学を目指すなら、以下のポイントに気を付けて選ぶようにしよう。
・情報量が不足していないか
大学受験に必要な単語数は約2000語。この基本を網羅していなければ、最難関大学に合格するのは難しいだろう。また、2000語をすでに網羅している生徒であれば、基本レベルの単語帳には掲載されていない多義語や同義語、対義語などが収録された単語帳を選ぶのが望ましい。
同じ単語を繰り返し勉強するのはかなり非効率。使ってきた単語帳には載っていない情報や解説、問題型式を選ぶことで語彙力をさらにアップできるだろう。
・自分の学習スタイルに合っているか
単語帳と一口に言っても、その構成はさまざまだ。単語と意味を羅列した「単語列挙型」では、重要な単語と意味を覚えるだけで済むから、短期間でサクサク進められるというメリットがある。しかし、「単語をどのように使うか」その用法を分かっていなければ、文法問題や長文読解、英作文などで「単語の意味が分からない!」という失敗が起こることも少なくない。
一方、短い例文・長文などを使って単語を覚えるタイプでは、1冊を終えるまでにある程度時間は要するものの、実際の英文で使われる方法や、単語を予測する力や速読力を身に着けることができる。覚える範囲は多くなるが、それだけ実践的な力を身につけられるのがメリットだ。
どちらが最適かは生徒の好みによっても変わってくるから、「自分が足りていない知識」「覚えやすい方法」を見極めてから単語帳を選ぶようにしよう。
・受験までの勉強時間を考慮する
今回紹介した3冊の単語帳は、それぞれ1冊を網羅できる期間が異なっている。
半年くらいの勉強時間が必要なものもあれば、1~2ヵ月で1冊を終えられるものもある。
「まだ高2で、受験までにじっくり単語に取り組む時間がある」のか、「高3だからスキマ時間で単語力をアップしたい」のかによっても選ぶ単語帳が異なるから、入試までの勉強時間を考慮したうえで選んで欲しい。
このように、英単語を選ぶには色んな項目がある。
悩むことも多いと思うが、できるだけ早く自分に合った単語帳を見つけることが、成績アップにつながる鍵でもある。中途半端に色んな単語帳に手を出し過すのではなく、最適な単語帳をすばやく見つけて、今から取り組んでいこう!